九州英語教育学会(KASELE)

第51回 九州英語教育学会 熊本研究大会のご案内

第51回九州英語教育学会熊本研究大会を下記の通り、開催することとなりました。
日時:2023年12月2日(土)
場所:熊本大学(HP:https://www.kumamoto-u.ac.jp/) 
〒860-0862 熊本市中央区黒髪2丁目39-1 TEL:096-344-2111
後援:未定
内容:研究発表・シンポジウム・出版社展示・総会など

【シンポジウム】
テーマ:「学習意欲を高め「やり取り」を活発にする指導と評価」
パネリスト    和田 彩  (熊本市立御幸小学校)
         財部 裕一郎(熊本大学教育学部附属中学校)
         川元 隆一 (熊本県立鹿本高等学校)
コーディネーター 折田 充  (熊本大学)
●概要
本シンポジウムは、学習指導要領における小学校「外国語活動(英語)」・「外国語科(英語)」、中学校「外国語(英語)」、そして高等学校「外国語(英語)」の「話すこと[やり取り]」の指導と評価に焦点を当てます。3人のパネリストからの実践報告の後、フロアとの質疑応答などを通して「やり取り」について学び合う機会にできればと思います。各パネリストが予定している発表概要は次の通りです。
・「自分の考えや思いを伝えたくなるような授業づくりの工夫」(小学校)
 単元を見通した授業構成を心がけています。また、児童1人1台のタブレットを「やり取り」を助けるツールとして活用しています。小学校3年生に、日本に来たばかりのALTの自己紹介を聞いたことをきっかけに、友だちとやり取りしながら自己紹介カードを作ってもらいました。活動の途中に、子どもたちが自らの課題に気づく「振り返り」を取り入れました。学習の最後に、1人ずつALTに自己紹介をしながらカードをプレゼントしました。当日は6年生などでの実践も紹介できればと思います。
・「見方・考え方を働かせてやり取りする生徒の育成-主体的な学びを促す指導を通して―」(中学校)
 「主体的・対話的で深い学び」の実現を念頭に、学びの成果を実感できる場面として、海外の中学生などとオンラインによるやり取りの機会を設けています。また、生徒が既習事項を活用でき、英語の質を高める「中間指導」を工夫しています。中学3年生の授業で、環境問題を取り上げました。熊本市のプラスチックごみ問題について、生徒たちは動画を作成し、Instagramなどで発信し、Zoomを使ってインドネシアの中学生と意見交換会を持ちました。シンポジウムでは、中学1年生などでの実践も報告したいと思います。
・「国際対話力を高めるためのプログラム開発と授業」(高校)
 生徒が意欲的に英語を学び、伸びていく土台となる学習集団作りを心がけています。Small Talkで始める授業、そして反転授業を可能にするICTの活用によって「やり取り」中心の授業を実践しています。「英語コミュニケーションⅠ」などでは、技能統合型の授業を通して、生徒がバランスよく5領域を伸ばしていく指導に取り組んでいます。シンポジウムでは、本校グローバル探究コースの独自プログラム「英語探究」におけるプレゼンテーション(1年生)やディベート(2年生)などを紹介し、プログラムの評価や成果を報告する予定です。